副鼻腔炎(ちくのう症)の原因と合併症

副鼻腔炎の治療

 

【第2類医薬品】チクナインb 56錠

 

 

副鼻腔炎の治療は、慢性副鼻腔炎では、まず保存的治療を行います。鼻処置としては、血管収縮剤などを綿棒やスプレーで鼻内に塗布して鼻汁を吸引します。
ネブライザー療法は、抗生物質、ステロイド、血管収縮剤などの入った液を鼻から霧状にして吸入します。上顎洞穿刺洗浄では鼻から上顎洞に針を刺して、溜まっている液を吸引して、洗浄を生理食塩水で行いますが、抗生物質を注入する場合もあります。

 

プレッツ置換法は、薬液を鼻腔内に注入してからポリッツェル球という器具で、鼻腔に圧力をかけ、もっと奥にある副鼻腔内にまで薬液を送り込みます。

 

点鼻薬も使われます。鼻づまりがひどい場合には、血管収縮剤入りの点鼻薬を用いることがありますが、これはあまり使いすぎると鼻の粘膜に異常がでて持続性の鼻づまりとなることもあるので注意が必要です。

 

薬物療法では抗生物質や酵素製剤、粘液溶解剤が用いられます。慢性副鼻腔炎が急に悪化する場合には、原因になっている菌に応じて各種の抗生物質が使用されます。最近では、マクロライド系抗生物質を長期にわたって投与する療法の高い有効性が認められるようになって、よく行われています。

 

手術での保存的治療ですが、これは特にマクロライド系抗生物質と粘液溶解剤の内服を暫く行っても症状が改善しない場合に考えることになります。副鼻腔炎に対する手術法はいろいろありますが、最近の主流は内視鏡を用いた鼻内手術となっています。これは機能的内視鏡下副鼻腔手術や上顎洞根本術などのことです。